意外性を弟に求め、返ってきたのは驚愕の一言……
今日牛乳飲んだらお腹こわしました。
んで、今日はあんまり重たいもの食べないようにしようと、軽い食事を取りました。
ふと見ると、キッチンテーブルに350mlのジュースの缶が、開封されないまま置いてあります。
「くれるのか」
と、勝手に解釈し、それを飲みながら千歳はダウンタウンDXなど見てくつろいでいました。ちなみに千歳は明日職安で「雇用保険説明会」ってやつがあるので、今日は早めに就寝予定です。以前も似たようなことを、『長太郎貝』で書きましたが、ダウンタウンDX見たら、あとは日記書いて寝るだけです。
しばらくして弟が帰ってきます。
「ただいまお兄ちゃん。今日の……」
「今日の晩飯は鰻玉丼」
前回とまったく同じ事を聞いてこようとした弟を遮って千歳は言いました。別にいちいち変化を期待しているわけではありませんが、意外性のない男は見くびられます。特に濱田家は代々変人意外性のある男子を輩出することで、ご近所でも有名な家系です。たとえ次男であろうとも、
ワンパターンだけは、なにがあっても避けなければならないのです。
これ重要ですよ。もしなにがしかの悩みを持っている思春期の少年がこれを読んでいるなら、とりあえず覚えておいて損はありません。
ワンパターンが許されるのは、男前と時代劇ぐらいのものなのです!
千歳は、弟がなにか言おうとする前に聞きました。
千歳:「鰻玉丼は好きか?」
ここで前回と同じ「うん、大好き♪」系の返事を弟がしようものなら、兄として、弟には厳しい指導を行わなければなりません。これも弟が見くびられないようにという、千歳なりの愛なのです。
弟:「…………」
弟は、何事か考えている様子です。そうだ、考えるんだ! 千歳はジュースを飲みながらも、弟に目で訴えます。あの時のような、俺を驚愕させる一言を言ってみろ!
弟:「お兄ちゃん! そのジュース、テーブルに置いてた奴じゃない? それ、賞味期限二年くらい過ぎてるよ!
たぶん腐ってるよ!!」

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