交通安全週間の真っ只中、おっさん二人の熱きドラマ。
今日、近所でおまわりさんが飲酒運転の取締りをしていました。
なんか秋の交通安全週間というやつの真っ只中らしいですね。
そんな中、明らかに動きの不審な白い車が一台。
検問を避けるように、多少強引に脇道に入っていくのです。
千歳:「こりゃ、酒飲んでるね」
そんなことを思いながら、興味津々で千歳はその白い車を目で追いました。
いや、白い車もとっさの機転を利かせて脇道にそれたのはいい決断だったのかもしれないんですけどね。敵(おまわりさん)もさるもの、なんと、その脇道にも検問を配置していたのです!
千歳:「やるなあ、おまわりさん(感嘆)」
ギャラリーの千歳は単純に感心してますが、たまったもんじゃないのは白い車のドライバーです。
中にはおっさんが二人、運転席と助手席に座っていて、車の中であたふたと慌てふためいているのがわかります。
今は飲酒運転をしている車の助手席に座っているだけで罪になりますからね。助手席のおっさんもまったくヒトゴトではないのです。
運転席のおっさんと助手席のおっさんは、なにやら激しい口調で言い合っているようでした。
斉藤(仮名):「逃げろ中島!」
中島(仮名):「しかし斉藤、おまえは……!?」
斉藤:「俺はもうだめだ。逃げ場はない。この、まだローンの残っている愛車を捨てて逃げるわけにもいかんしな……けれど中島、おまえはまだ助かる道がある。そうだろう?」
中島:「斉藤――お前ってやつは……!」
斉藤:「おまえまで、このローンの残っている愛車と運命を共にする必要はないんだ――さあ! 早く行け!!」
中島:「す、すまん!」
そんな会話を繰り広げていたのかどうかはわかりませんが、ガチャッと助手席のドアが開き、中島が小太りの体を揺らしながら、助手席をまろび出ました。
そしてすごい勢いで検問とは逆の方向に走っていきます! がんばれ中島!
中島は走り去りましたが、斉藤はあえなくローンが残っている愛車とともに、検問に引っかかってしまいました。
その後の斉藤と中島の運命までは、千歳は知りませんが、なんというか、ごく普通のサラリーマンっぽく見えた彼らにさえ、日々の生活のヒトコマでこれほどのドラマを生み出しえるのです。
ほんとう、日常には驚きが満ちています。

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