千歳は目が覚めてすぐ、日差しを遮断していた青い色のカーテンを開け放ちました。日差しもさわやかな休日の朝。窓を開けて息を吸い込むと、冷たい初秋の風が胸いっぱいに広がります。
?
さて、ここで千歳は、妙な違和感を感じて首を傾げました。
千歳の部屋は、家の二階にあります。窓からは、母が自家栽培している野菜や咲き誇るコスモスが見下ろせます。そして右手には「後ろ川」という川がゆったりと流れています。変わらないいつもの風景が、虫除けに窓にはまっている網戸越しに見て取れるのでした。
「……???」
何かがおかしいぞ? 千歳は不思議な違和感の正体を見極めようと目を凝らしました。

↑違和感の正体
なんと窓の網戸を破って、植物のツタのようなものが千歳の部屋に侵入してきているではありませんか?!
しかし前述したとおり、千歳の部屋は家の二階にあります。植物が外から進入してくるなど通常では考えられません。千歳はツタの絡まる網戸を強引に開け、窓から頭を出して、どんなことが起こっているのかを確かめました。

↑こんなことが起こっていました

↑拡大
Σ(゚д゚lll)ガーン
なななな、なんだこれは!?!?
あわてて下に降りた千歳は、家の外に出て、4月下旬に高知に帰ってきてはじめて気がついた衝撃的状況に愕然としました。これが、外から見た千歳の家です。

↑衝撃的状況

↑二階にある千歳の部屋周りを拡大
Σ(´ⅴ`lll)
……三年名古屋にいた間に、千歳の実家はすっかり緑に侵されてしまったようです。千歳は部屋に戻り、とりあえず部屋に入り込んでいるツタだけおざなりに排除して、くさいものにフタをするように窓とカーテンを閉めたのでした。
ああ、晩飯なに食おうか……