散歩中に、犬の糞を見たり踏んだりしない方法。
千歳は昼間に、たまに家の近くを散歩します。別に健康を考えたウォーキングというわけではなく、歩く時間も全部で20分くらいの、ホントにちょっとしたお散歩気分です。
しかし、ただの散歩だと目的意識が希薄すぎてかえってだるいので、近くのスーパーに買い物ついでとか、本屋に立ち読みついでとか、たいていなにかのついでがあります。
今日もそんな感じで、スーパーに行きがてら散歩をしていました。
今の時期は気候的に熱くも寒くもなく、風も気持ちがよくて、散歩にはかなり向いていて千歳もご機嫌です。
しかし、そんな気持ちのよい散歩でただ一点、千歳の気分を害するものがあります。
犬の糞です。
散歩に適した道には、たいてい転がっているこの爆弾を、無視することはできません。ヘタに無視なんかしてしまうと、被爆しかねません。
なので千歳は、ウンチを踏まないように気をつけながら散歩するのですが、こうなってくると散歩をしているのかそれともウンチを探しているのか、分からなくなってきます。
ウンチを見つけるたびにブルーになってしまい、ちょっぴりデリケートな気分の日などは吐き気をも覚えてしまいます。これでは散歩は百害あって一利なし状態です。
そんな由々しき状況を打破するために、最近になって千歳は、ある技を開発するに到りました。ウンチを直視することなく見つけ出して被爆を回避するという、高等テクです。
まず、視点を決して地面にあわせてはいけません。視点をあわせると一発で見てはならないものを見てしまいます。周りの風景でも眺めていましょう。
周りの風景を眺めながらも、歩く速度にあわせ、定期的に歩く先の道路に目をやります。このときも、視線の焦点を合わせてはいけません。遠くの景色を眺める感じで、近くの道路に目をやる感覚がポイントです。そうするとほら、道路がぼやけて見えますね。
そのぼやけた道路の中で、異変がないかを感知します。茶色い物体があれば、ほぼ間違いなくウンチです。うっかり踏まないよう、できるだけ遠ざかりましょう。油断していると臭気が襲ってきますので、深く息を吸い込むのもお勧めできません。少しくらい我慢して呼吸を浅くするか、この際息をとめてしまいましょう。
この技の開発により、千歳はほとんど被爆の危険もなく、また、爆弾を直視することもなく、快適に散歩が出来るようになりました。
あなたも千歳と同じ悩みに苦しんでいるのでしたら、是非お試し下さい。しかし、慣れないうちの無理は禁物ですよ。あと、茶色い道は、ウンチが保護色によって発見しにくくなってしまいますので、散歩コースから外すのが無難だということも、言っておかなければなりません。
しかし、犬の糞というのは、飼い主のマナーの問題だと思います。犬は散歩の時だけ排泄を許されているのですから、それはもちろんウンチをしてしまいます。ええ、してしまいますとも。しかしそれを、いったい誰が非難できるでしょうか。
なんですって? 「猫みたいに穴を掘ってウンチをし、そして埋めろ」ですって? そんな暴言を犬に向かって吐くことが、あなたに出来ますか? 犬は猫ではないのです。犬にもプライドがあります。猫と一緒にされては困ります。正しい犬とは、猫のようには排泄をしないものです。(犬という種の誇り高さをあらわすために、あえてこのような表現をしてしまいましたが、決して千歳は猫を蔑視しているわけではありませんのであしからず)だいたい最近の道路はほとんどアスファルトで固められていて、穴なんて掘れません。
正しい飼い主とは、袋と、箸かスコップを持って散歩するものです。犬がウンチするたびにそれを箸かスコップで拾い、街を清潔に保つ。それが飼い主の義務ではないでしょうか。また、そうすることにより、犬と飼い主との信頼関係もより堅固なものになっていくでしょう。「ありがとうワン」ほら、あなたの飼い犬の感謝の言葉が、今にも聞こえてきそうですよ。
ところで、急に話が変わりますが、最近若い女の子が、海外での生活に憧れているという話を良く耳にします。最近でこそ中国、韓国などにも人気が出てきていますが、やはり英語圏とか、フランス、イタリア、ドイツなど、華やかでおしゃれなイメージのある国が根強い人気の様です。
おしゃれなイメージと言えば、やはりフランスのパリが筆頭に上げられるでしょう。「花の都パリ」などといううたい文句をはじめ、パリには絶えず素敵なイメージがついて回ります。ブランドも多いし、パリコレはあるし、パリジェンヌとかいう、よくわからないけどなんかおしゃれな感じの言葉も作られているくらいです。
最近、そんなパリに関するある統計結果が発表されました。統計によると、パリ市では20万匹の犬がペットとして飼われており、うっかり犬のふんを踏み、転んで骨折する人も毎年600人余りいるとの事。
事態を重く見た政府が、「ふん公害」を改善するために、飼い主に糞を片付けさせる為の条例を交付するほどです。
フランスにはかつて、各家庭で出た排泄物を家の窓から投げ捨てる習慣が、日常的にあった、というのは有名な話です。街の石畳には深い溝があり、排泄物は通行人に踏まれたりしているうちに溝に入り込んで、やがて自然に還っていくという仕組みになっていました。
そんな歴史の背景からか、フランス人は基本的に排泄物に対しておおらかで、犬の糞とかが地面のあちこちに落ちていても、全く気にしないで踏み歩く様です。そのために、先ほど紹介したような事故が起きやすくなっているのでしょう。
犬の糞を踏んで転んで骨折するなんて、日本でやってしまったら立派なトラウマですが。
おしゃれなフランス人の意外な、豪放といってもいいようなおおらかさには驚かされます。千歳はそんなフランス人が、結構嫌いではないかもしれませんが、
「パリで生活して、私もおしゃれで素敵なパリジェンヌになりたい」
なんてことを考えてるそこのあなた。
本当に、パリがいいですか?

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