究極のギャグ

千歳が夢見、憧れる究極のギャグとは!?

究極のギャグ - ネタリポ

2002/05/24UP

 世の中には、この人だからこそ、さまになっているセリフというのがあります。
 たとえば女性へのくどき文句などがそうです。
「君の瞳に乾杯」
 こんなセリフを口にして、女性をとろけさせることの出来る男など、そうはいません。
 千歳などが口にすれば、むしろ一つの恋が終ること確実です。余程のプレイボーイにしか使いこなせない言葉なのです。
 亜種で、
「君の瞳を逮捕する」
 などもありますね。
 これはプレイボーイである事が条件のうえ、男が就いている職業さえも限定されます。
 千歳の主観では、この言葉を使える職業は警察官と、逆をついて泥棒だけです。
 泥棒は若干逆切れ気味に言うと効果的かと思われます。
 あと、逮捕暦は必須です。警察官の場合は、
「君の瞳を逮捕する。BANG!」
 と、最後に銃で女性を撃つジェスチャーをして片目をつむってみせたり、いっそのこと本物の手錠を持ち出してきたりと、トッピングも自由自在。
 現職警官の何人かは確実に、この手管を口説きのテクニックの定番として利用しているかと思われます。

 さて、このように、セリフというのは発する人物を選ぶものですが、これはギャグの世界にも通じるものがあります。
 たとえば、ある人の持ちギャグなどがそれです。

 確かあれは、もののけ姫の、完成披露試写会での一幕ではなかったかと記憶しています。
 もののけ姫は、登場キャラクターの声に、大物俳優を起用したことでも話題を集めました。

 その登場人物の一人(?)に、「乙事主」という猪神がいました。
 年齢500歳の最長老のイノシシというという設定のキャラクターですが、この声に出演されていたのが、森繁久彌さんです。
 この方、当時すでに齢八十を超えていました。この年齢で現役であり続けるという事だけでも、尊敬の念を覚えずにはいられない、まさに傑物です。
 なお、関係者は全員起立して舞台に立っていましたが、さすがにこのかただけはパイプ椅子を用意され、座っていました。
 しかし、さすがは森繁久彌さん、あいさつが自分の番になると、椅子からゆっくりと立ち上がり、セットされたマイクまで自分の足で歩いていきます。
 おそらくこのとき、場内の誰もが森繁久彌さんの動向を、固唾を呑んで見守っていたかと思います。テレビで観ていた千歳も、(収録でしたが)はっきりいって心配していました。
 だって、ものすごく、こういっては失礼ですがヨボヨボしてたんですよ。プルプル震えてもいたし、ホント今にも倒れそうな感じ。
 しかし、周囲の心配をよそに森繁久彌さんはマイクの前に、自分の力で立ちました。
 そして、年齢を重ねた方特有のしわがれた、震えた声で、非常にゆっくりと、こう言ったのです。









「私はまだ、生きております」






 で、場内大爆笑。さすがです。「生きています」こんなセリフでここまで笑いが取れる方なんてそうはいません。まさに体を張ったギャグです。
 他にも、「私は500才のオオカミの役をやったのですが……」とか言ってます。思いっきり間違ってます。イノシシですよ、森繁さん。オオカミは美輪さんです。
 というように、ギャグなのかどうかも分からなくなるような、まさにギリギリのギャグの数々を披露されていました。完成披露試写会は、このときばかりは森繁久彌のワンマントークショウ状態でした。

 このギャグ、千歳はばっちり覚えましたが、さて、実際に使うためにはあと何十年待たねばならぬのやら。

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Posted by 千歳 at 2002年05月24日 12:50 EDIT
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